外出が減る家

「新しい家を建ててから外出が減った」というお言葉を

いただいたことがあります。

それまでは休日といえばどこかに出かけたくなっていたのが

新しい家になってからは家で過ごすのが楽しくなったという

ことでした。

「和室で昼寝も気持ちがいいし、家でできる趣味でもみつけようかな」

そんなお話もしていました。何よりありがたい言葉でした。

家は最もリラックスできる場です。

より快適になるような家造りを心掛けていきたいと思います。

皆さんに「新しい家を建ててから外出が減った」と言っていただけるよう。

kim


廊下の幅

建築基準法の中に廊下の幅について触れた条文があります。

学校、病院、劇場、デパート等、大勢の人が利用する建築物に規定があります。

学校は1.8m(廊下の片側しか教室がない場合)。

病院の患者用は1.2m(廊下の片側しか病室がない場合)。

ちなみに一般的な規模の住宅は階段幅の規定こそありますが

廊下幅は自由です。

つまり50cmでもかまわないのです。

しかし現実的には75cm以上は欲しいところです。

人は通れても家具が・・・。

kim


借景

借景と言う言葉、聞いたことがありますか?

借景とは日本庭園における造園技法のひとつで

庭外の風景を景観として利用すること

あるいはその風景をさします。

日本庭園とまではいかなくても、一般的な住まいにこの手法を

取り入れることがあります。

私の知っているある建設会社さんですが

ミーティングルームの窓から隣家の植栽が1本見えます。

たった1本の植栽ではありますが四季折々の変化を感じられて

オフィースに柔らかい雰囲気をかもし出していました。

隣が公園等の緑の多い広場でなくても

青空や一本の木であっても十分借景になりえます。

ちょっと豊かな窓からの景色です。

kim


建築よもやま話(建築用語・動物編)

今回は建築用語のお話です。

建築用語は非常にたくさんあり、私も新人の頃は
現場に行っても分からない言葉だらけでとても苦労しました。
今でも恥ずかしながら分らない言葉が結構あります。
今回はそのたくさんある建築用語の中から
建築現場に登場する動物達をご紹介したいと思います。

「猫(ねこ)」:一輪車の事で「猫車」(ねこぐるま)とも呼ばれます。
「犬走り(いぬばしり)」:建物の周囲や軒下に沿って
コンクリートや 砂利などで固めて作る細長い土間のこと。
「馬(うま)」:4本足をつけた架台、作業台のこと。
「トラ」:トランシットという測量機械のこと。
「トラロープ」:黒、黄の縞模様のロープのこと。
「たこ」:人力で小さな杭を打ったり地面を付き固める道具のこと。
「とんぼ」:基礎工事で地面を掘るときに使うT型に加工した板の他、
とんぼは他の意味も何種類かあります。
「蟻継(ありつぎ)」:木材を継ぎ足すための加工方法の一種です。
「あんこう」:軒樋の雨水を集める為の枡で横樋と縦樋の接合部分にあります。
「でんでん」:縦樋を壁に留めるための輪形の掴み金物のこと。
「鳩小屋(はとごや)」:ビル屋上に、
設備配管の雨仕舞いをよくするために 造る小屋のこと。
といった具合です。

どうですか。おもしろいでしょう。
なかには最近はあまり使われなくなった言葉もありますが
ほとんどが現役言葉です。
次回は食べ物をご紹介したいと思います。


天空率(テンクウリツ)

以前斜線制限のお話をさせていただいたときにちょっと触れた言葉です。

斜線制限は採光や通風を確保するための決まりですが

あくまで高さの制限ですので、定められたラインからちょっとでも飛び出るとアウトです。

ただし天空率というものを考慮した緩和規定があります。

敷地をフルに使用して、定められた高さまでめいっぱい建物を建てた場合

道路から見てその建物の上部しか空が見えません。

一方、同じ敷地でも中心付近の10%程度に煙突のような細長い建物を建てた場合

道路から見てその上部だけでなく左右にも空がたくさん見えます。

左右に空が見える分、定められた高さを超えて上に伸ばしていいという決まりができたのです。

その計算に使われるのが天空率です。

天空率とは読んで字のごとく、「空がどのくらい見えるか」ということです。

んー、うまく伝わったでしょうか?

kim


セットバック

建築をするための敷地は幅員4m以上の道路に接していなければなりません。

しかしながら4mに満たない道路が結構多いのが実情です。

そのままでは建築できませんのでセットバックというものが必要となります。

これは道路の両側の持ち主が現況道路の道路中心線から

2mのところまで下がってそこからを建築敷地とします。

たとえば現況道路の幅員が3mだとしたら

両側それぞれが0.5mずつ下がると3+0.5+0.5=4となります。

つまり道路の幅員は4mとなり建築可能となります。

この0.5mの部分の所有権は敷地所有者のままですが

その部分は道路の扱いとなりますので門や塀などを造ることはできません。

ちょっと損をしたように感じるかもしれませんが

緊急事態の際、狭い道路が足かせとなる場合がありますので

最低限の道路幅員を確保することは極めて重要です。

kim


建築よもやま話(琉球畳)

琉球畳という言葉をご存じの方も多いと思います。
畳は三つの部材で構成されていて畳の芯となる畳床(たたみどこ)、
その表面を覆うイグサを編み込んで出来た畳表(たたみおもて)、
畳の縁に付けられる帯状の畳縁(たたみべり)です。
設計打ち合わせをしていて、お客様より「和室は琉球畳にしたい」というご希望を
何度か受けたことがあります。
その際は「本当の琉球畳をご存じですか?」と確認してきました。
実は本当の琉球畳を知っている方はあまりいらっしゃいませんでした。
畳縁が無く正方形の畳を琉球畳と思っておられる方がほとんどでした。
琉球畳の畳表は七島イグサというイグサでできていて
一般的なイグサよりかなりゴツゴツとした荒っぽい感じです。
「リビングの片隅にちょっとシンプルな畳コーナーを」といったイメージとは
少々異なった趣かもしれません。
が、普通の畳表とは異なった風合いや質感がモダンな雰囲気になるとういう
見方があることも事実です。
最近では一般的なイグサを使用した畳縁の無い正方形の畳を琉球畳と呼んで
販売されていることもあり、紛らわしいのが実情です。
親切な販売店ではこの様な畳を「琉球風畳」と呼んでいるところもあるようです。
琉球畳を検討されている方は一度実物をご覧になってみることをお勧めいたします。
kim


斜線制限

斜線制限という言葉を聞いたことのある方も多いと思います。

これは建物の高さを制限する法律で

この範囲を超えて建物を建ててはいけないというラインがあります。

このラインを図面で表現するとまさに「斜線」になります。

斜線制限には「北側斜線」、「道路斜線」、「隣地斜線」等があります。

近年は「天空率」といって、ある条件を満たせば

斜線制限部分を超えて建築できる場合もあります。

その土地の用途地域によってルールが異なったり

いろいろな緩和規定があったりして結構複雑な法律です。

kim