コンクリートのお話

コンクリートは水分が蒸発して固まる、と思っておられる方が

非常に多いですが実はそうではありません。

もしそうだとしたら川や海に架かる橋のコンクリートの土台は

延々と固まらないことになってしまいます。

コンクリートは化学反応により硬化していきます。

その化学反応の為に水が必要となりその反応を水和反応と呼びます。

なんとなく水を加えて流し込んで乾燥を待つのではなく

綿密な調合と温度管理によりコンクリートの品質は維持されています。

もちろんソーエーの家の基礎コンクリートも例外ではありません。

kim


手書きの図面

現在建築に関わらずいろいろな設計は

CADシステムというものを使い図面を作成しています。

CADとはcomputer aided designの略でコンピュータを用いて

設計をすることです。

私がCADに取り組み始めたのは15年以上前のことです。

ウインドウズ95によりパソコンが急激に普及し始めた頃でしょうか。

図面を書こうと買ったパソコンが私の初パソコンです。

パソコン自体の操作からスタートですから

始めは入力に手間取り、ずいぶんと時間がかかりました。

入力し始めたものの面倒になり手書きしてしまったことも

何度もありましたがなんとか使い続けました。

ある程度使いこなせるまようになるまで3か月の時間を要しましたが

慣れると大変便利なツールでした。

今となってはパソコン無しでの設計作業は考えられません。

リフォームや建て替えのご依頼を受ける際に

新築当初の図面を拝見することがあのですが

当然ながら古い図面は全て手書きです。

書いた方の個性が出るためなかなか味わい深いものがあります。

手書きの図面もいいものです。

kim


建築よもやま話(道のお話)

普段なにげなく通行している道。徒歩だったり自転車だったり車だったり。
皆さんは何種類ぐらいの道をご存知ですか。
公道、私道、歩道、車道、高速道路、一般道・・・。
ちなみに建物を建築するためにはその敷地が道路に接していなければなりません。
そしてそこで言うところの道路、つまり建築の法律上の道路はなんと10種類に分けられています。
ちなみに習志野市には10種類中6種類が存在します。
その代表的なものは道路法という法律で定められた道路で国道 県道 市道 町道などですが、
これらは一般的に「公道」と呼ばれていてまとめて1種類です。
次によく耳にするは「私道」です。「公道」とは異なり個人(一人であったり複数人)が所有している道です。
私道で注意しなければならないのは建築の法律で認められている道路かどうかということです。
一見道路のように見えても法律上は単なる土地である場合があります。
次にあまり聞きなれないと思いますが「みなし道路」というものがあります。
建築の法律上、敷地が接していなければいけない道路は幅員が4m以上なければならないのですが、
4mに満たない道路も存在しています。
そこで発生するのがセットバックと言われるものです。
道路の両側の持ち主が各々その道路の中心線から2m下がったところを
敷地と道路の境界線にします。そうすると2m+2m=4mとなり
幅員4mの道路となります。
幅員が小さいと緊急車両が通行できないなどの不具合が生じます。
道路はある程度の幅員が必要であるという考えからできたルールです。
道路は通行という観点から日常生活上なくてはならないものですが、
いろいろな種類があり更に地下には水道や下水、更に電気設備が埋設されている場合もあります。
道路はとても大切なライフラインです。


図面のレイアウト

先日築後20年になる住宅の設計図面を見る機会がありました。

現在は図面もコンピューター化していますが

20年前は当然ながら手書きです。

私も以前はトレーシングペーパーという製図用の紙に

手で図面を書いていました。

その頃意外と、

というかかなり重要だったのが図面レイアウトでした。

真っ白い紙のどの位置に何の図面を書くかということです。

パソコン化された今は一旦描いた図面を

何の苦も無く移動できますが、手書きではそうはいきません。

特にA1サイズの場合は

図面レイアウトだけで数十分を要したこともあります。

アウトラインを薄く書いては消しての繰り返しです。

大変でしたが当時はそれが当たり前。懐かしいです。

kim


建築よもやま話(建築用語・食べ物編)

以前、建築現場に現れる(?)動物たちのお話をさせていただきました。
今回は予告通り「建築現場の食べ物用語」をご紹介させていただきます。
では、早速。
「キャラメル」:鉄筋の周りにコンクリートが入るスペースを確保するために
設置されるもので「サイコロ」とも呼ばれます。
「ドーナツ」:これも鉄筋の周りにコンクリートが入るスペースを確保するためもの。
「あんこ」:コンクリートに欠き込みを入れたり、溝を作ったりする為に
コンクリート型枠に設置する材の事。又は仕上げ表面にその下の塗装が現れていること。
「まんじゅう」:鉄骨と基礎の間に入れる高さ調整用のモルタルのこと。
「豆いた」:コンクリート不良の一種でコンクリート内の石がボコボコと表れている状態のこと。
「いも」:タイルや、レンガ、ブロック等の目地が縦横とも通っていること。
   又は鉄筋がたくさん入りすぎて塊になった状態のこと。
「ラーメン」:建物の構造形式のひとつ。
「ようかん」:レンガを長手方向に2つ割りしたもの。
といった具合です。
どうですか。動物に続いて食べ物もなかなかおもしろいでしょう。
誰かがおなかが空いているときに例えて言ったのでしょうか。
動物と同様に最近はあまり聞かれなくなった言葉もありますが、ほとんど現役言葉です。
「おーい、ドーナツ持ってきてくれー」とか「この辺がいもになってるねー」なんて
会話を現場で初めて聞いたときは耳を疑ったものです。
真剣な建築現場に一服のなごみです。


外出が減る家

「新しい家を建ててから外出が減った」というお言葉を

いただいたことがあります。

それまでは休日といえばどこかに出かけたくなっていたのが

新しい家になってからは家で過ごすのが楽しくなったという

ことでした。

「和室で昼寝も気持ちがいいし、家でできる趣味でもみつけようかな」

そんなお話もしていました。何よりありがたい言葉でした。

家は最もリラックスできる場です。

より快適になるような家造りを心掛けていきたいと思います。

皆さんに「新しい家を建ててから外出が減った」と言っていただけるよう。

kim


廊下の幅

建築基準法の中に廊下の幅について触れた条文があります。

学校、病院、劇場、デパート等、大勢の人が利用する建築物に規定があります。

学校は1.8m(廊下の片側しか教室がない場合)。

病院の患者用は1.2m(廊下の片側しか病室がない場合)。

ちなみに一般的な規模の住宅は階段幅の規定こそありますが

廊下幅は自由です。

つまり50cmでもかまわないのです。

しかし現実的には75cm以上は欲しいところです。

人は通れても家具が・・・。

kim


借景

借景と言う言葉、聞いたことがありますか?

借景とは日本庭園における造園技法のひとつで

庭外の風景を景観として利用すること

あるいはその風景をさします。

日本庭園とまではいかなくても、一般的な住まいにこの手法を

取り入れることがあります。

私の知っているある建設会社さんですが

ミーティングルームの窓から隣家の植栽が1本見えます。

たった1本の植栽ではありますが四季折々の変化を感じられて

オフィースに柔らかい雰囲気をかもし出していました。

隣が公園等の緑の多い広場でなくても

青空や一本の木であっても十分借景になりえます。

ちょっと豊かな窓からの景色です。

kim


建築よもやま話(建築用語・動物編)

今回は建築用語のお話です。

建築用語は非常にたくさんあり、私も新人の頃は
現場に行っても分からない言葉だらけでとても苦労しました。
今でも恥ずかしながら分らない言葉が結構あります。
今回はそのたくさんある建築用語の中から
建築現場に登場する動物達をご紹介したいと思います。

「猫(ねこ)」:一輪車の事で「猫車」(ねこぐるま)とも呼ばれます。
「犬走り(いぬばしり)」:建物の周囲や軒下に沿って
コンクリートや 砂利などで固めて作る細長い土間のこと。
「馬(うま)」:4本足をつけた架台、作業台のこと。
「トラ」:トランシットという測量機械のこと。
「トラロープ」:黒、黄の縞模様のロープのこと。
「たこ」:人力で小さな杭を打ったり地面を付き固める道具のこと。
「とんぼ」:基礎工事で地面を掘るときに使うT型に加工した板の他、
とんぼは他の意味も何種類かあります。
「蟻継(ありつぎ)」:木材を継ぎ足すための加工方法の一種です。
「あんこう」:軒樋の雨水を集める為の枡で横樋と縦樋の接合部分にあります。
「でんでん」:縦樋を壁に留めるための輪形の掴み金物のこと。
「鳩小屋(はとごや)」:ビル屋上に、
設備配管の雨仕舞いをよくするために 造る小屋のこと。
といった具合です。

どうですか。おもしろいでしょう。
なかには最近はあまり使われなくなった言葉もありますが
ほとんどが現役言葉です。
次回は食べ物をご紹介したいと思います。


天空率(テンクウリツ)

以前斜線制限のお話をさせていただいたときにちょっと触れた言葉です。

斜線制限は採光や通風を確保するための決まりですが

あくまで高さの制限ですので、定められたラインからちょっとでも飛び出るとアウトです。

ただし天空率というものを考慮した緩和規定があります。

敷地をフルに使用して、定められた高さまでめいっぱい建物を建てた場合

道路から見てその建物の上部しか空が見えません。

一方、同じ敷地でも中心付近の10%程度に煙突のような細長い建物を建てた場合

道路から見てその上部だけでなく左右にも空がたくさん見えます。

左右に空が見える分、定められた高さを超えて上に伸ばしていいという決まりができたのです。

その計算に使われるのが天空率です。

天空率とは読んで字のごとく、「空がどのくらい見えるか」ということです。

んー、うまく伝わったでしょうか?

kim